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小学生用教材紹介の紙パンフレットのWebサイト化

  • 小学生用教材紹介の紙パンフレットのWebサイト化

令和2年度(2020年度)の小学校用教材を紹介する紙パンフレットのWebサイト化を行いました。私たちも必ず手にしたことのある教科書をはじめとした小学校用教材は、もとは各教科書会社で制作され、その後各学校・自治体が採択することで使われるようになっています。この紙パンフレットのWebサイト化は、子どもたちの手元に教材が届くまでのプロセスをひとつ変えた事例となっています。

弊社では、以前よりWebサイトについては制作やリニューアル、運用・更改と多岐にわたり柔軟に対応してきました。時には、要望に応じた素材の作成、また現場に赴いての写真撮影も行っています。何もない0地点から完成、その後までトータルサポートできるのがひとつの強みであると考えています。
その中でも今回は、「紙パンフレットをWebサイト化する」という新しい試みでした。紙パンフレットというものは企業紹介から商品紹介のパンフレットまで、分野を問わず幅広く採用されている媒体です。私たちの生活の中でも馴染みのあるものではないでしょうか。

 

なぜ、今、Webサイト化なのか?

皆さんが今、「この詳しい情報が欲しい」・「これが知りたい」と思った時、まず何をするでしょうか?多くの人が、自身のスマートフォンで検索サイトを開き、キーワードを入力して探すのではないでしょうか。仕事においても、パソコンで同じように必要な情報を得ていると思います。このように、近頃では生活の中で情報を得るためにデジタルデバイスを使うことが大変身近になりました。

昨今、教育業界もデジタル化の転換期に差し掛かっています。デジタル教科書やプログラミング教育が推進される中で、教材紹介パンフレットもWebサイト化が求められています。なぜなら、先述のようにデジタルデバイスの利用が加速したこと、Web上のひらかれた場所にあるため持ち運びや配布の手間が抑えられること、場所や時間も選ばずより多くの人から能動的なアクセスを見込めることといった必要性・有効性が考えられるからです。これにより、教科書会社から学校側への教科書選定を訴求する際にもより有効な手段となり得ます。

Webでできること・できないこと、紙とのデザインの違いから

「紙からWebサイトにする」、言葉の内容だけだともしかしたら簡単に聞こえるかも知れません。しかし、そこにはまず文字のフォント・画像のサイズ・Webならではの遷移とレイアウトなど多くの制約が出てきます。逆に、動画を載せることができたり、ページ内容・ページ数の制限がなかったりして効果的な内容の展開ができるという利点もあります。

まず、クライアント様が既存の紙パンフレットを元にどのようにWebサイトを作っていきたいかという要望を聞くことからコンサルティングを始めました。そこで活きたのが、弊社デザイナーが以前に紙・印刷に関わるデザインをしていた経験。Webでできること・できないこと、紙とのデザインの違いを踏まえた上でWebサイトの自由度・利点を活かしつつ、さらに効果的に見せるためにはどのようにすれば良いのかを追求します。もちろん、紙からWebへと構成を置き換えるにあたり、決して別物とならないよう、かつ内容に過不足がないよう留意しなければなりません。また、他教科書会社様のWebサイトのデザイン、レイアウトの調査・研究も行いました。どのような内容が求められているのかニーズを知り、差別化を図る上で、どんなプロジェクトにおいても調査は欠かせません。

そして、知見や調査・研究を踏まえ「紙からWebサイトへの置き換えについてのガイドライン」を作成するに至りました。これは、紙とWebサイトの特性をクライアント様側にも理解してもらえるよう文字・画像・レイアウトに関わる制約、それに伴ったWebサイト化テンプレート提案をまとめたものです。

制作におけるディレクションの重要さ

それぞれの教科ごと部署が違っていたため、各要望・イメージを踏まえつつ、いかに全体の統一感を出してWebのデザインに落とし込むかということが大きな課題でした。

ディレクションにおいて、最初は特に各部署からの要望がまとまらず、クライアント様には組織を横断するよう動いてもらうように提案し窓口の統一を図りました。そして、会社として全体の統一感をWebで現すために、会社理念・カラー・将来計画と丁寧にヒアリング。また、調整が難しいスケジュールも柔軟に合わせながら進行しました。

制作においては、提案したWeb化テンプレートに則って構成できるよう最大限注力し、見やすさ・分かりやすさも考えてシンプルにすることに努めました。実際、紙のパンフレットデータはInDesignデータで、デザイン・レイアウトはもちろん、教科ごと全く別の作り方が採用されています。例えば、国語は本来教科書でも「縦書き」のところ、Webは基本「横書き」となるので、イメージを保つために工夫が必要です。限られた時間の中で、デザインにおける追加要望・修正依頼にも柔軟に対応し、制作上で弊社の知見を活かした提案を適宜行うこともありました。

制作をする上でディレクションから携わることで、一歩先のブランディングと効率化、精度向上を図ることができます。 弊社ではクライアント様と方向性を同じくして進み、そのものの価値を最大化する共創を実現したいと常に考えています。

利用者に価値のあるWebサイトの構築に向けて

Webサイトは、ワンスクロールでどれだけアイキャッチができるかが重要なポイントになってきます。それぞれのページにおいて、教科書の目次はポイントを絞った形で採用したり、目に留まるイメージや写真を使用したりと、読んで内容が明確に理解できるようなレイアウトを心掛けました。
各所に設置されたボタン、イメージ制作なども弊社のデザイナーがすべて行っています。素材にも統一感・シンプルさを忘れずに、また多様性に配慮したカラーユニバーサルデザイン(CUD)を採用しています。現代には、色の見え方が一般と異なる大人・子どもが少なからずいます。小学生用教材を扱うページのため、このような多様性にも深く配慮してデザインを行いました。

このようにWebサイト自体のデザイン・レイアウトを整えることはもちろんですが、加えてパソコン・タブレット・スマートフォンといった多様なデジタルデバイスからの利用を想定しなければなりません。そのため、スマホの縦持ちでも、タブレットを使った際でも快適に閲覧できるように、各デバイスの表示において最適化できるレスポンシブ対応を適用。さらに、4G通信の環境下でも読み込み時間を圧縮できるよう画像の軽量化も含めて高速化を目指します。

こうして、デバイス問わず、どこからでもアクセスが可能な小学生用教材紹介Webサイトが完成しました。教科書会社の営業担当の方や、学校・教育委員会の先生方など多様な層の方々が使用することを想定し、利用価値のあるWebサイトを構築できたのではないかと思います。特に、紹介している教材を使う上で伝えたいこと・各教科で重視していることを的確に訴求できるよう仕上げるためには、ディレクションの部分が大変重要だったと感じています。

 

教育業界の未来の一端に携わって

小学校の授業でも、1人に1台パソコン/タブレットを使うということも少なからず聞くようになってきました。教育業界でのデジタルデバイスの活用が進み、インターネットやWebサイトの活用は小学生用教材紹介に限らず増加の一途を辿るのではないかと感じています。その一端を担うことができたので、今回の紙パンフレットのWebサイト化は弊社にとっても大きな経験となりました。

この時代の流れからも、教育業界に限らず広い分野で、紙パンフレットからWebサイト化をしたいというニーズが増えていくことが予想されます。紙のデザインをそのままWebサイトに移すだけで時代に即し効果的になるとは到底言い難く、その裏に調査・研究に裏付けられた知見や技術、ディレクションなどのプロセスを経てこそ良いものが作れると信じています。弊社では、今後もクライアント様の要望に寄り添い、経験と技術によって情報の価値をさらに高めるWebサイト制作ができるよう手を尽くしていきたいです。