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2022.04.18

写真ファイルからプライバシーが漏れる!?写真の「Exif情報」について知っておきたいこと

  • 写真ファイルからプライバシーが漏れる!?写真の「Exif情報」について知っておきたいこと

こんにちは!デザイナーの新谷です。今回は写真ファイルに格納された「Exif(イグジフ)」についてのお話です。
まずExifとは何かご存知ですか? 簡単に言うと撮影されたデジタル写真データの情報になります。みなさんが普段扱うスマホやカメラで撮影した写真には基本的にExifが記録されていて、それらには個人的な情報が含めれることもあります。

 

Exifとはなにか

Exifとは「Exchangeable Image File Format」の略語です。これは、画像データに様々な情報を格納する規格のことで、スマホやデジタルカメラで写真を撮影すると、その写真に様々な情報が付与さます。写真の撮影日時や絞り(F値)、容量、機種、カメラの設定が撮影すると自動で付与、記録されて一瞥することができます。
例えば以下のような情報が記録されています

・撮影日時
・カメラ機種名
・ファイル名
・画像解像度
・画像サイズ(容量)
・位置情報(GPS)
・ISO
・F値
・その他

これら情報は、写真を撮影した時にExifとして、ファイルに記録されます。

iPhoneで撮影したExifを見てみましょう

iPhone(iOS15以降)で写真の「Exif情報」を表示するには写真を上にスワイプするだけです。撮影時のカメラ設定や場所などが記録されていることがわかりますね。

 

Exif情報のメリット・デメリットは?

メリットについて

Exif情報は、スマホやPC上で容易に閲覧することができ、それら情報によって撮影日時や容量、カメラ撮影情報を確認したり、ユーザーがデータを管理したり、撮影状況を知ることで、撮影のノウハウを知ることにも繋がります。

・データの整理や管理がしやすい
・撮影時の位置情報(GPS)や機材がわかる
・撮影の設定など情報を知れる
・設定を変えたり撮影技術の向上に役立つ

その写真に対してのメモ的扱いとして便利ですし、位置情報を残しておくことで、撮影場所ごとに写真をみたり、撮影場所を共有したりすることもできますね。

デメリットについて

Exifには位置情報が記録されるため、個人情報が気になる場合は懸念材料となる可能性があります。 このExif情報は見るために特別なソフトを使う必要はなく、簡単に誰でも見ることができます。インターネット上に公開した写真にも情報がついたままの場合があり、そこから個人情報が漏れてしまう可能性もゼロではありません。
例えば、自宅で撮ったとわかる情報とともにアップロードしたSNSの写真に位置情報が記録されていたら、それだけで自宅の位置がわかってしまいます。それら位置情報(GPS)が悪用されたり、なにかしらのトラブルに巻き込まれるなんてこともないとは言えません。

 

意外と簡単にできるExif情報の確認と削除

macOSの場合

macOSでは、デフォルトの写真アプリやプレビューから簡単にExifデータを表示や編集を行うことができます。
※Exifデータのすべてを編集または消去することはできません。

1.プレビューで写真を起動してツールからインスペクターを表示
2.ExifまたはGPSのタブを選択
3.Exifではカメラ設定などの一覧・GPSからは位置情報を削除できます

上記では簡単に位置情報を削除できますが、カメラ設定や日時などの情報は編集できません。以下の方法でその情報を編集、消去できます。

1.Macで「写真」アプリを起動
2.編集したい写真を選択
3.ヘッダーの「i」で情報を表示
4.日時をダブルクリックして編集して調整

Windowsの場合

WindowsでExif情報の内容を確認、編集するには、写真ファイル上で右クリックして、【プロパティ】の【詳細】から簡単に行うことができます。Exifの項目を任意で選んで削除することも可能です。

これら紹介した以外にもExifを確認したり削除できるアプリやフリーソフトもたくさんあるので、自分のユースケースにあった方法を探ってみてください。
何気なく日常で撮影している写真には大切な情報が埋め込まれています。どんな情報が記録されているのか意識して、確認してみてくださいね。

 

SNSやブログのExif情報はどうなっているか

主要SNS画像のExif情報

撮影した写真をSNSやブログサービスなどにアップすることはいまや一般的で日常の一つとなりました。「Twitter」や「Instagram」、「Facebook」などの主要なSNSでは写真をアップロードするとExif情報はどうなるのか実際に試してみました。

サービス位置情報撮影日時
Twitter自動削除自動削除
Instagram自動削除自動削除
Facebook自動削除自動削除
はてなブログ自動削除残る
WordPress残る残る

※2022年4月時点

主要SNSでは自動削除されるので特に心配することはないようです。その他ブログサービスでは自動で削除されたり、設定で変えられたりとサービスによって様々な状況でした。自分が使用してるサービスを一度確認してみるのも良いのでないでしょうか。
WordPressでは基本的にExifは残りますが、「EWWW Image Optimizer」などプラグインを活用することで簡単にメタデータを削除することもできます。

 

まとめ

Exifとはなんなのか、その埋め込まれた情報には個人情報も含まれているということを意識しておくことが重要です。ただ、iPhoneやAndroid、もちろん一眼レフカメラではそもそも位置情報を取得しないように設定することもできますし、主要SNSなどでは自動でExifが削除されるため、そこまでナーバスになる必要もないかもしれません。
撮影時のカメラ設定でExif情報をどうするかを自分の写真活用方法によって最適化しておくことが大切になると思います。事前に名前と位置情報など、個人情報だけ削除して、あとのカメラ情報は残すといった自分なりのやり方を見つけてみてください。

以上、新谷でした!それではまた次回の記事で!!

 

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