IoTを活用した自然災害観測装置の共同研究開発
土砂災害や雪崩による斜面崩壊の発生時間や状態の確認を目的とした、自然災害観測装置の研究・開発を行っています。このプロジェクトは、2017年より山梨県産業技術センターさま・山梨県富士山科学研究所さま・協力企業さまと共同にて始まりました。
弊社は、スマホのカメラやセンサーからのデータ収集面の研究、そのデータをクラウドへ送信できるアプリの開発を担っています。現在までにも各地での実証実験へ同行、アプリや装置に対して長期計測対応や高機能化の仕組みを考え、都度実践しながら協力を続けています。
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七面山東側斜面への移動とIoT観測装置設置
9月の夏の終わり、南アルプスプラザに現地集合、観測装置設置地点のある七面山東側斜面に向け出発し、設置に同行しました。今回はアプリ開発を担い、学生時代には富士山でアルバイト経験のある弊社羽田も同行し、とても心強かったです。下山後の筋肉痛は羽田ともにはかり知れませんでしたが。。
現場は国土交通省の認可が必要な危険地域
観測装置の実証実験では、危険地域立入のため国土交通省の認可を受けて実験地点の山中に設置します。危険な地帯で人がたえず監視・観測を行うというのは現実的ではありません。人が入れない危険な場所こそ、データの把握による予測や状態の監視などを通して、被害を最小限に抑えられるようにIoTの技術が活用できると考えています。
実証実験と今後の展開
これまでにも既に北海道での人工雪崩を起こしての実験や、富士山・群馬県草津町での雪崩観測、静岡県伊豆市での土砂災害観測など、各地で実地検証を重ねています。また同行の際にはニュース記事を更新していきますので、今後の展開にも注目していただけますと幸いです。
最新技術を自治体の研究に取り入れていただき、協力ができることは、弊社にとっても社会貢献に繋がるとても貴重な経験です。また、自然災害観測装置の研究という防災の分野から、さらに違う分野へ技術を活かせる可能性を感じています。
今後も実証実験と改善を繰り返し行い、データと手法を蓄積し、研究・開発協力に尽力していきたいと考えています。
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2019年10月の静岡県伊豆市での土砂災害観測実証実験に同行した際のニュース記事も是非ご覧ください。
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